ネットワークスペシャリスト試験

-午前試験-
1.コンピュータ構成要素
2.システム構成要素
3.ネットワーク
4.セキュリティ
5.システム開発技術
6.ソフトウェア開発管理技術など

-午後試験-
1.ネットワークシステムの企画・要件定義・開発に関すること
2.ネットワークシステムの運用・保守に関すること
3.ネットワーク技術・関連法規・標準に関すること
4.ネットワークサービス活用に関すること

ネットワークスペシャリスト試験は旧試験制度のシステムエンジニア試験（ネットワーク）の後継資格です。
出題範囲と試験問題のレベルは、旧制度のテクニカルエンジニア（ネットワーク）試験と大きな変更はありません。
システムエンジニアの中でもネットワークの設計担当者や管理責任者が主な対象になっています。

情報処理技術者試験で定められるネットワークスペシャリスト試験のスキルレベルは4。
ちなみに、基本情報技術者試験はスキルレベル2、応用情報技術者試験はレベル3、プロジェクトマネージャーや情報セキュリティスペシャリスト試験はスキルレベル4となっている。
詳細な体系図はこちら。

【対象者像】
ネットワークに関する高度な知識と技術を持ち、情報システムの運用・保守への技術支援を行う者。

【ネットワークスペシャリスト試験の合格率】
平成22年度秋期　受験者：16649人　合格者：2263人　合格率：13.6％
平成21年度秋期　受験者：16368人　合格者：2433人　合格率：14.9％

合格率は10％程度と難易度は高い。実務経験2〜3年程度は必要な試験レベルと言われています。
ネットワークスペシャリスト試験合格者の平均年齢は約32歳で、それだけ難易度が高く経験が必要という事でしょう。
独学で合格する人も、スクールに通う人もいます。
どちらを選択するかは基礎能力と環境次第。

この資格を取得しようと考える人は、既にIT系初級資格（初級シスアド、基本情報技術者、応用情報技術者試験など）を取得していたり、IT系の実務経験が豊富な人が多い。
学習期間は基礎能力などで異なりますが、1年程度は考えておきたい。

国家資格ということもあり、これからも重要なIT系資格であり続けるでしょう。