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臨床心理士

資格区分 民間資格
受験資格

・日本臨床心理士資格認定協会が認可する第1種指定大学院(修了後の心理臨床経験不要)を修了し、受験資格取得のための所定条件を充足している者。
・日本臨床心理士資格認定協会が認可する第2種指定大学院を修了し、修了後1年以上の心理臨床経験を含む受験資格取得のための所定条件を充足している者。 など 
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試験日

【平成24年度】
1次試験:10月14日
2次試験:11月10日・11日・12日
合格発表:12月下旬予定
申込期間:7月10日〜9月3日

試験会場 東京
試験科目

1次試験:筆記試験(100問選択式、小論文)
2次試験:口述面接試験(2名の面接官により実施)

受験料 30000円
問い合わせ先 日本臨床心理士資格認定協会
臨床心理士
合格体験記
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臨床心理士詳細
資格情報

臨床心理士は、ストレスなどから生じる心理的な問題を持つ人達に対して、臨床心理学にもとづく知識や技術を活用し、問題の解決を図る心の専門家。

臨床心理士には、日本臨床心理士資格認定協会が指定する大学院を修了し、受験資格を満たした後、臨床心理士資格認定試験に合格すればなることができます。
指定大学院

資格は5年の更新制。
臨床心理士は女性の比率が高く、約75%が女性。

難易度は?

臨床心理士の資格審査には2次試験まであります。
・1次試験(筆記試験)
・2次試験(口述面接試験)

試験自体の難易度は高くありませんが、受験資格を得るために基本的には大学院を卒業しなければならず、取得までには結構な時間が必要。
近年は臨床心理士を目指す人が増加し、受験者数は例年2000人を超えています。
臨床心理士資格審査の合格率は例年60%〜70%程度。

【臨床心理士資格審査の合格率】
  受験者 合格者 合格率
平成23年度 2740人 1664人 60.6%
平成22年度 2607人 1598人 61.3%
平成21年度 2531人 1577人 62.3%
平成20年度 2412人 1579人 65.5%
平成19年度 2205人 1519人 68.9%
仕事内容は?

臨床心理士の仕事は相談者の心の悩みを聞き出し、問題点や心理傾向を加味しながら、心の負担が軽くなるように臨床心理学的専門技法を使用してカウンセリングを行うことです。
依頼を受けて、学校や企業などに赴き相談者のカウンセリングを行います。
相談内容は実に幅広く、いじめ問題から対人恐怖症、家庭内暴力、ひきこもり、不登校、職場トラブルなどあらゆる問題の相談に乗ります。

患者に対してさまざまな臨床心理学的技法(遊戯療法、箱庭療法、芸術療法、夢分析、家族療法、精神分析、行動療法、動作法等々)を用いて、心の問題改善に向けての援助作業を行います。

臨床心理士は相談者の心の闇と常に接する仕事であり、気苦労も多いとか。
相談者の話を聞いているうちに自身が暗い気持ちになることも少なくないそうです。

精神科医と臨床心理士

臨床心理士と共通点の多い職業に精神科医があります。
どちらの職業も心理や精神を対象としているところは似ていますが、アプローチ方法が大きく異なります。

精神科医は問題の解決に医学的知識を活用して、主に薬物による治療を行います。
一方、臨床心理士は医療行為である薬物治療を行うことはありません。
臨床心理士は心理療法(遊戯療法・夢分析・精神分析など)をもとに問題の解決方法を模索していきます。

収入は?

臨床心理士の平均年収は300万円〜500万円程度だといわれています。
日本臨床心理士会の臨床心理士の動向ならびに意識調査によると、半数以上の臨床心理士が年収400万円以下。

臨床心理士の雇用形態は非常勤が多く、出勤日数によって収入が変化します。
非常勤勤務を掛け持ちしながら、収入を確保している人も多い。
1時間当たりの報酬は1000円〜3000円程度がボリュームゾーン。
中には5000円以上の高時給もあります。
フルタイムで入ればそれなりの金額になりますが、正職員としての求人数は十分ではないのが現状。
高学歴が求められる職業の割には収入は恵まれていません。
中には他に本職を持ちながら、ボランティアで活動している人もいます。

非常勤での勤務がメインの場合は、社会保険の加入もできずに、退職金も支給されないケースがほとんど。

将来性は?

将来的に需要は増加すると予測されていますが、職業として十分な生活ができるレベルまで確立するのかは不透明。

就職について

臨床心理士の主な就職先
◇病院(精神科・心療内科など)
◇リハビリテーションセンター
◇児童相談所
◇刑務所、少年鑑別所、拘置所など
◇福祉関連など。
◇学校でスクールカウンセラーなど
心理系統の公務員になることもできますが、採用倍率が高くなかなか厳しい。

需要に対する資格取得者数は多く、臨床心理士を取得すれば就職が容易に決まるような状況ではありません。
臨床心理士の就職状況は厳しく、 カウンセラーとして心理学の知識を生かすことなく、他の業種の職業についている人も多い。

カウンセラーの募集には臨床心理士資格の保持を要件としているところが多く、カウンセラーとして働くためには資格の取得が必要になる。

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-更新12-05-01 -チェック14-05-01